死因はインターネット

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きららファンタジア的多元宇宙論

I always suspected that one world's reality is another's fiction.

That's why I like happy endings!

 

いつも思ってるんだ「ある世界での現実は他の世界における創作じゃないか」ってね

だからボクはハッピーエンドが好きなのさ!

出典:The Multitersity

 

The Multiversity

The Multiversity

  • 作者: Grant Morrison,Ivan Reis,Jim Lee,Frank Quitely,Cameron Stewart
  • 出版社/メーカー: DC Comics
  • 発売日: 2016/11/22
  • メディア: ペーパーバック
  • この商品を含むブログを見る
 

 みなさんこんにちは、ゆるキャン△ピックアップ召喚(TIPS:千歳とせはピックアップという単語が……)に向けて徳を貯めている千歳とせです。確率を自分のモノにせよ。

 

 今回はきららファンタジアの世界観についてのお話をさせてください。世界観って言ってもエトワリアが剣と魔法のいわゆるファンタジー世界って事じゃないですよ、ソラ様による聖典の観測から始まる、次元と宇宙を内包したもっとマクロな世界、多元宇宙のお話です。

(きららファンタジアをやってない人はこれを機にダウンロードしましょう☆)

 

 

THE MULTIVERSITY

さて、きららファンタジアの話をする前に自分の好きなアメコミの宇宙の話をします。待って、帰らないで、これはきらファン宇宙を読み解く為に必要な情報よ。

 

アメコミの世界は繋がっているというのは皆さんご存知だと思います、インフィニティウォー、楽しみですね、自分はDC過激派なのでMCUフェイズ3の作品はDrストレンジくらいしか見てないのですが。

それとは別にアメコミ特有の概念としてマルチバースというものが存在します。これはDCの個性みたいなもんですね、これから先DCコミックスのことを話します、MARVELくんは一生インフィニティストーン巡って争っててください。

マルチ+ユニバースでマルチバース、もっとわかりやすく言うとパラレルワールドですね。メインのユニバースとは別に善悪が反転した世界だったり性別が逆転した世界だったりスチームパンクの世界だったり……が点在しています。実際はDCの各ユニバースは同一座標上に存在し、異なる周波数で振動しながら重なりあってるんですけどこれは忘れてください。

 

マルチバース発見の先駆けとなったのは真紅のスピードスター、みんな大好き2代目フラッシュのバリー・アレン(フラッシュのドラマめちゃくちゃ面白いので見てください、アメコミ初心者もファンも十二分に楽しめる傑作です)。幼い頃読んでいたコミックスのヒーローから名前をとってフラッシュとなった彼はある日別のアース(ユニバース)に辿り着き、初代フラッシュと出会います。それがきっかけとなり多数のアースが発見(創作)され、まぁ反物質とかなんかいろいろあって統合されたりまた分離されたりして結局今は52個のユニバースがありま……した……最近のイベントストーリーで未知のマルチバースが発見されて世界の果ての壁もぶち壊されたばっかりなんですよ……スナイダーめ……(ダークナイツ・メタル、面白かったです)

 

重要なのは2代目フラッシュが初代のことをコミックで読んでいたことです。DCにおけるコミック、それは他の世界での出来事がクリエイターの脳にボトルメールのように届いたものがアートとして定着し発行された、世界を覗く窓のようなものなのです。これは妄言とかじゃなくて成熟されたれっきとした設定ですよ、モリソンの……あれ……モリソン以外これ言ってる人居たかな……スーパーボーイ・プライムはこの設定使ってるんでしたよね……

 

いっちばん初めにリンクを貼ったマルチバーシティはこれがテーマとなった作品、台詞もそこからの引用です。それぞれの世界から集められたヒーローがマルチバースを脅かす存在と戦います。コミックを通じて並行世界が交わり、読者も作中と同じようにコミックを読みながらユニバースを横断していきます。(リーフと呼ばれる1話1冊の発行形態なのでリアルで読めた人はそれこそ1冊ごとに1つのユニバースを見て、次の1冊でまた別のユニバースを見れたんですね……羨ましい……自分は単行本で読みました)

アホみたいに複雑な本なので自分でも誤読ばっかりしてる可能性があるんですが……2年後くらいにヴィレッジブックスから邦訳出てくれないかな〜〜チラッ

 

コミックを通じて他の世界の様子を覗く……

この構造、何かに似ていませんか……? 

 

 

ドキドキ☆ビジュアル世界

さて、皆さん大好ききららファンタジアの話に入ります。この作品はすっごく無粋なことを言うとお祭り的クロスオーバー作品なんですが目を見張る設定なのが参戦するきららガール達の活躍……我々の世界におけるまんがタイムきららのドキドキビジュアルコミックスが「聖典」として舞台である「エトワリア」の世界で読まれているということです。高山春香と園田優がちゅっちゅしてる秘密も一之瀬花名ちゃんが浪人してる秘密もまるっとまるまるお見通しだ!エトワリアの女神であるソラ様(夜更かしをしていると怒られるらしい)は他の世界……きらら作品を観測することが出来、その様子を記録した書物である「聖典」がエトワリア世界で読まれる……という設定。

 

今更言うまでもないですが荒井チェリーバースを除いて各きらら作品の世界は独立しています……多分。ツインテール種田梨沙は同時に二人存在し得ない……ひだまりスケッチの世界……ステラのまほうの世界……ゆるキャン△の世界……それら独立した作品は独立した世界として交わる事無く並んで存在しています。交わらないからこその平行/並行、パラレルですね。

 

聖典……コミック……アース……きらら作品……

きららファンタジアは実質マルチバーシティなのでは……!?!?!?

 

 

 

並行世界を現すモデルはだいたい①単に距離によるもの②ビッグバンの歪みによる泡宇宙③オタクの大好きな可能性による分岐の量子力学的多元宇宙④膜宇宙/ブレーンワールドでしょうか。②の泡宇宙はよく分かりません、距離によるものと考え方は似てるんじゃないでしょうか。④のブレーンワールドがここでは1番言いたいんですけど膜って言われても分かりませんよね、この世界(3+1次元)より上の次元の存在を前提にして、その次元を漂うちっぽけな次元としての3+1次元世界が無数にある……的なのです、2次元のペラ紙にいっぱい1次元の線が引けるのを想像するとイメージつきやすいんじゃないでしょうか。

 

コミックの構造を考える上で、ブレーンワールドというのは非常に都合がいいと思ってるんですよね、ストーリー展開が組みやすいのは量子力学の方でしょうけど。DCコミックスもブレーンワールドの観点から多元宇宙を見ているはずです、じゃないとバルクという単語が使われることはないんじゃないかって。(マルチバーシティには多元宇宙の構造を記した地図が封入されいるんですがその中の一説で言われてます、これは妄言です)

この前の尊い論でも述べましたがコミックというものは我々3次元による2次元への介入→創作です。4コマの枠線の中に神たる作者が独自の世界=宇宙を作り上げていきます。きらら雑誌1冊につき20強……×4誌で100近い世界が同時に存在しています。ブレーンワールドの視点に立った時、正にそれらは全て、我々の認知している3次元的存在である芳文社マルチバースに内包された2次元並行宇宙と呼べるのではないでしょうか……?高次元から数多の下の次元の存在を確認する、これがめちゃくちゃ雑に言った時のブレーンワールドです。

 

要するに……あなたの部屋の本棚こそが多元宇宙なんですよ。そして……この世界も……高次元の誰かの本棚に仕舞われてるのかもしれない……

 

なんか書いてて楽しくなってきたので今度はきららファンタジアの用語・設定からミクロの観点でエトワリアの考察をやりたいと思います。全然ソラ様とかクレアちゃんに触れられなかったね。