死因はインターネット

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犬と映画とフラッシュバックの話

自分の映画館デビューはいつだったかを思い返す。ひらがなも書けぬ赤ちゃんだった頃だ。

ショタ千歳とせなんてレベルじゃない、えーっと……何歳とせだったっけ……。押さない・駆けない・喋らないなんて社会性から最もかけ離れた存在、それがBaby。幼かったしおかしは好きだったけど。

初映画は正直言うと全然記憶に残ってない。主に赤ちゃんの記憶力のせいで。しかし一つだけ覚えていることがある、映画館で刻まれたトラウマ、恥ずべき汚点。いや赤ちゃんだし仕方ないよね……

 

作品名は覚えている、101匹わんちゃんの実写版の「101」だ。親の意図としてはディズニーとトムとジェリーのVHSを見て育ったからとかそーゆーのがあったんだろう。でも日本公開の時自分は何歳で……でもそんなに若かったのにビデオ見てたっけ……?公開期間が長かったのかな?ここがわからん……

 

自分はこの映画を見ていた途中でそりゃもうハチャメチャに泣き出し、親に連れ出してもらった。めちゃくちゃ怖かったのだ。このブログは過去の恐怖を洗い出すことでコンテンツを提供している。暗い館内も、映画館の魅力の一つである音響も、悪役のクルエラも、表情豊かなアニメとは違って何を考えているかわからない実写の犬も怖かった。それがいっぱいいるんだよ……そりゃ泣くわ!!!

 

その後、ダルメシアンが怖いという曖昧な記憶を抱えながら生きていた。すくすく育つ中である程度の社会性を弁えて、次に映画館で映画を見たのは多分ポケモンだったと思う。ジラーチとマサトの別れで泣いた。ま~た泣いてやんの。

 

 

そして年月が流れ、トラウマを克服するために最近これを見直した(101のほうです)。近所のTSUTAYAは壊滅したがAmazonビデオでレンタルした、すっごい便利。

101 (字幕版)

101 (字幕版)

 

自宅のパソコンの前という非常にクローズな環境、そこに社会は存在しない。エナジードリンクを飲んだって、一時停止してトイレ行ったって、二窓してTwitterしたって許される。最高……

 

今冷静になって見てこの映画を見てみると、確かに怖いと思うのも仕方がない。クルエラ(↑の画像の魔女みたいな女)がハチャメチャにキレる、怒鳴る、うるさい。 

そうこうしているうちに主人公の犬が15匹の子供を産んでいつの間にかそれなりに育ってた。そっか……99匹産んだわけじゃないんだ……そりゃそうだよな……ウミガメじゃないし……

開始40分くらいだろうか、主人公夫婦の家政婦が首輪を買ってきたので子犬たちを集めるシーンがあった。子犬たちが階段を駆け下りる。

 

あ!!!!ここのシーン覚えてる!!!!!ここで泣いた!!!!!!(フォントサイズを急に大きくしてごめんなさい)

 

フラッシュバック……というにはあまりにもしょぼっしょぼな内容だが(そもそも怖いシーンじゃないし)この場面を見た瞬間に銀幕で刻まれた記憶が思い起こされた。人間の脳みそってすごい……だってその時赤ちゃんだったんだよ……よく覚えてたな……ってかめっちゃかわいいシーンじゃ~~~ん

疑問が解消され、あとはまぁ消化試合みたいな感覚で見ていたのだが(犬が盗まれて逃げて帰ってきた、おわり)ぶっちゃけ内容はホームアローンだった。動物という弱者が怖い大人を罠でやっつけるコメディ調な構図、ホームアローンじゃん!!!ってパソコンの前で言った(マジで)。脚本が同じ人らしい、ふーん。

あっ、ちなみになんで15匹しか子犬いないのに101なのかというとほかにも敵のもとから逃げてきたダルメシアンの子犬がいっぱいいて合計で子犬99匹+親犬夫婦2匹で101になるからだ。犬がめちゃくちゃいっぱいいるから怖かったんだと思ったけど自分が泣いた時はまだ17匹しか出てなかったってこと……?

 

 

え~~~自分こんなので泣いてたんだ~~~というあっけなさ。そしてそんなコメディ映画を楽しもうとしていた他のお客さんをベイビー・泣き喚き・ヴォイスで邪魔してしまった申し訳なさが浮かぶ。赤ん坊に泣くなというのも酷な話だが、今思うと恥ずかしいな~~~~~

  

おわり